Ubuntu 14.04 “Trusty”がいい感じ

この4月にリリースされる予定のUbuntu 14.04 “Trusty Tahr”、私も次期プラットホームになる予定なので、アルファ段階からのテストに入っているが、予想外に安定していることにちょっとびっくりである。

Trusty-snapshotTrustyはその名の通り、「信頼できる」という雰囲気を大きく感じさせるリリースである。
基本的に13.10などからの大きな変化はない。もちろん、ユーザインタフェースなどの細かい点ではいくつかの違い(改善)がみられるが、基本的には、Unity,上部アプリケーションバーといった画面構成などに変更はまったくなく、むしろそれをうんとブラッシュアップした感じとなっている。

アルファ版からの使用感にしても、もちろんアルファならではのとんでもないエラー勃発などはあるにしても、全体に非常に安定しており、また、12.04 LTSのユーザである私からみても大きな戸惑いを感じない設計となっている。

12.04 LTSは、確かにPreciseというニックネームでデビューしたが、実際のところはどこまで”Precise”であったかという点でやや疑問が残るリリースであった。とりわけUnity、あるいはそれにまつわるCompizなどはあまり安定しているとはいえない部分もあったし(度重なるアップデートでずいぶん改善されたが)、私もこれを2年使うというのはちょっとつらい部分もあった。正直今ですら13.10にアップデートしようかと思うくらいである(もう14.04が待ち構えているのでやらないが)。

特にプリンタ周りでは12.04 LTSには相当苦労させられた。もともと、Ubuntuは印刷機能が弱点の1つではあるのだが(これはUbuntuに限らず、Linux全体にいえることだが)、12.04 LTSはかなりこれがひどかった。職場のマシンではプリンタがハングアップするトラブルにいくども出くわし、自宅のマシンではブラウザからプリントアウトすると画面が真っ黒になるというトラブルが出る有様。
前者はアップデートが出たのだが、そのアップデートを適用しても治らないケースが多発。後者については私だけの症状だからなのかLaunchpadでも放置されたままである。
ただ、仕事で使っている私のようなユーザにとってはプリンター使用は必須であるだけに、12.04 LTSのような悲惨なプリンタサポートではちょっと困るのである。

14.04についてはまだ実機をつなげてのプリンタテストは行っていないが、ネットワークプリンタの使用だけに限定していえば、スピードの改善などがみられ、期待を持たせてくれる。

その他の点でみても、12.04 LTSではなかった「再起動」メニューが追加されていたり、細かな点での改良の積み重ねがいい感じで効いてきている。
4月のリリースが待ち遠しい。