clemdcmpのWin32環境への移植

UNIX環境で走るクレメンタイン画像解凍用プログラムであるclemdcmpを、Win32環境に移植したものです。(実際には、Makefileだけを少し書き直したもので、C言語のソースファイルそのものにはまったく手をつけていません。)
Windows95/98環境下であれば問題なく動作するはずです。また、NT 4.0でも動作すると思われます。
clemdcmpの書式は次の通りです。
clemdcmp opt1 opt2 infile outfile
各引数は全て指定しなければいけません。
引数、オプションの意味は次の通りです。
opt1
変換したい画像フォーマットを指定するオプション。以下の4つのいずれか。
-p PDSイメージファイル(PDSで通常使われているファイル形式。ヘッダ情報が付加されている。添付のプラグインなどを使うことによって、NIH Imageなどで読み込み可能)
-n ラベルなしのPDSイメージファイル(RAWフォーマットに等しい。縦・横の画素数を指定すれば、Adobe Photoshopなどをはじめとする多くのプログラムで読み込める。)
-g GIFファイル
-t TIFFファイル
opt2
解凍したい画像の種類を指定する。-f(full resolution image)か-i(browse image)かのどちらかを指定する。通常は-i。
infile
解凍元のファイル名
outfile
解凍先のファイル名
例としては次のようになります。
clemdcmp -g -i LHD3400K.061 LHD3400K.gif

Win32への移植は、Cygnus Solution inc.が開発、配布しているgcc for Win32 beta 20を使用しています。実行するためには、本体プログラムのほか、gcc専用のDLLであるcygwin1.dllが必要です。本DLLは、windowsのシステムディレクトリ(通常はc:\windows\system)へコピーしてください。
ダウンロードの際には、マウスの右ボタンをクリックする(Windows、UNIX)か押し続ける(Mac)かした上で、メニューの「リンクを名前をつけて保存」(Netscape Navigator)または「対象をファイルに保存」(Internet Explorer)を選んで、保存してください。直接左ボタンなどでクリックしますと、ファイルそのものがブラウザに表示されてしまいます。 注意
  1. GIFファイルについて
    GIFファイルで使用されている圧縮アルゴリズム(LZW)については、米国Unisys社が特許を所有しています。このため、Unisys社からライセンスを取得しない限り、現在ではGIFファイルを生成するアルゴリズムを使用することは禁止されています。
    clemdcmp自体は、この特許が成立し、ライセンスのシステムが確立する前に開発されたものですが、現在では上述のような事情がありますので、clemdcmpにおけるGIFファイル生成機能が、ライセンスの観点からみて使用してよいものであるかどうかは微妙なものがあります。また、将来のバージョンのclemdcmpでは、GIF作成機能がなくなることも予想されます。

  2. clemdcmp.exeの配布について
    今のところclemdcmpの配布については文書により規定されているわけではありません。ソースファイルレベルでCD-ROMに添付されて配布されているため、基本的にはいろいろなUNIXのフリーソフトウェアと同様、自由に配布してよいと考えています。しかし、何らかの配布規定が成立した場合には、本プログラムの配布もそれに従って制限される可能性があります。その点をご承知おき下さいますよう、お願いいたします。また、移植途上にあるプログラムですので、再配布は行わないでいただきますよう、お願いいたします。なお、cygwin1.dllにつきましては、自由に再配布をすることができます。

  3. サポートなどについて
    移植者(寺薗淳也)は本プログラム(clemdcmp.exe)についてサポートの義務を負わないものとします。プログラム自体はあるがままの形("as is")にて配布されますので、このプログラムを利用したことによる明示的、非明示的を含むすべての障害、不具合、データ損失などの問題は使用者の責に帰するものとします。

  4. プログラムのお問い合わせ
    clemdcmp.exe(Win32への移植版)についてのお問い合わせは、terakin@t3.rim.or.jpまでお願いいたします。clemdcmpそのものの作者にはお問い合わせにならないようにしてください。

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