第3章 ヘッダ部仕様

本章では、月震データベースの基礎部分を成す月震データファイルのうち、集約された情報を格納したヘッダ部分の仕様について述べる。

3.1 概要

 ヘッダ部分には、次の形式で必要な情報を格納する。

[ヘッダ文字列]: [情報文字列]

ヘッダ文字列

 どのような情報であるかを表す文字列。ヘッダ文字列に利用できる文字は、英文字、数字、記号等の印字可能なASCII文字である。但し、先頭に記号文字が存在する場合はコメント文字列とみなされるため、(
第2.1節参照)、記号は2文字目以降に用いる必要がある。慣例として、ヘッダ文字列の先頭文字は英大文字で始める。

情報文字列

 実際の情報を含む文字列である。長さは80文字までで、これを越えた部分は切り捨てられる。情報文字列には、英文字、数字、記号等の印字可能なASCII文字が利用できる。但し、文字列の構成は後述する仕様を満たしている必要がある。
 ヘッダ文字列の直後には、必ずセミコロン : をつける必要がある。ヘッダ文字列とセミコロンの間には空白があってはならないが、ヘッダ文字列と情報文字列の間は、任意の空白、タブで区切ることができる。また、情報文字列内にはセミコロンが存在しても構わないが、ヘッダ1行内に最初に現れたセミコロンがヘッダ文字列と情報文字列の分離記号とみなされる。

(例)start_time: 1969 167 14 30 20 122
Data_create_date: Tue Feb 01 13:16:45 1994 JST

 上記の例の場合には、Data_create_dateで始まる行の中にはいくつかのセミコロンが存在するが、分離記号とみなされるセミコロンは、Data_create_dateの直後に存在するものである。

3.2 ヘッダとして定義する情報

 ヘッダとして定義する情報は、以下の通りである。各ヘッダがあらわれる順序は任意である。各ヘッダの情報を利用するかどうかは、月震データベースを利用する個々のプログラムに任される。以下に述べる以外のヘッダを独自に定義することも可能であるが、そのヘッダ情報を利用するためのサブルーチン、プログラムなどはユーザ側で用意しなければならない。

3.2.1 データ平均値

ヘッダ文字列 Average_amplitude
情報文字列 各チャンネルにおいて、データベース化するときに差し引かれた振幅平均値を表す浮動小数点数をコンマ , で区切った文字列。各文字列の間に空白及びタブがあってはならない。コンマが存在しない場合には、全チャンネルの最大振幅が同じであるとみなされる。

(例)Average_amplitude: 498.0,497.0,488.003

3.2.2 チャンネル数

ヘッダ文字列 Channels
情報文字列 そのデータのチャンネルの数を表す整数。

(例)Channels: 3

3.2.3 データ作成日時

ヘッダ文字列 Data_create_date
情報文字列 月震データファイルが最初に作成された日時を表す数字及び文字列。

 文字列は、先頭から順に、空白文字で区切られた次のような文字列が並んでいる必要がある。

曜日 英文字3文字で表される曜日名
英文字3文字で表される月名
数字2文字で表される日名
時・分・秒 それぞれ24時間単位、60分単位、60秒単位で表された各2桁の数字。
時・分・秒の間はセミコロンで区切られる。
西暦単位(数字4桁)で表された年名。
時間帯名 英文字3文字で表された時間帯名


(例)Data_create_date: Tue Feb 01 13:16:45 1994 JST

3.2.4 データフォーマット

ヘッダ文字列 Data_format
情報文字列 元のデータファイルにおける、データフォーマット形式を表す文字列。以下のどちらかでなければならない。

OLD "OLD format"形式(長周期データ及び短周期データが格納されている)
NEW "NEW format"形式(長周期データのみ格納されている)

3.2.5 データ種別

ヘッダ文字列 Data_type
情報文字列 月震データの種別を表す数字及び識別用の英大文字列。
 データ種別識別用の英大文字列は以下の文字列のいずれかとする。

長周期データ LP
短周期データ SP
潮汐データ TIDAL

(例)Data_type: LP

3.2.6 終了レコード番号

ヘッダ文字列 End_record
情報文字列 元のデータファイルにおける、データの終了レコード番号を表す自然数。

(例)End_record: 456

3.2.7 データファイルの種類

ヘッダ文字列 File_type
情報文字列 FULLTEXT, COMPOSITE, XDRのいずれか。
 MQDBフォーマットファイルにおけるデータ表現形式の種別を表す(
第1章及び第4章参照)。FULLTEXTはデータ部が ASCII 文字からなるファイルであることを示し、COMPOSITEはデータ部がバイナリデータからなるファイルであることを表す。XDRは、データ部はXDRによりエンコードされたファイルであることを示す。

(例)File_type: COMPOSITE

3.2.8 データ修正日時

ヘッダ文字列 Last_modified_date
情報文字列 月震データファイルが最終修正された日時を表す、空白またはタブで区切られた数字列及び文字列。
 このヘッダの情報文字列の規格は、「データ作成日時」ヘッダの規格と同じである。
第3.2.3節を参照のこと。

(例)Last_modified_date: Tue Feb 03 22:29:03 1994 JST

3.2.9 データ数

ヘッダ文字列 Number_of_data
情報文字列 データの個数を表す自然数。
 月震データファイル内に存在するデータの個数を示す。負の数は許されない。また、データの行数とも異なる。これは実際のデータの個数であるから、実際のデータの行数は、この値をチャンネル数で割る必要がある。

(例)Number_of_data: 2000

3.2.10 最大振幅

ヘッダ文字列 Maximum_amplitude
情報文字列 各チャンネルの最大振幅を表す浮動小数点数をコンマ , で区切った文字列。各文字列の間に空白及びタブがあってはならない。コンマが存在しない場合には、全てのチャンネルが同じ最大振幅を持つとみなされる。

(例)Maximum_amplitude: 3.00,2.00,1.23

3.2.11 観測モード

ヘッダ文字列 Observation_mode
情報文字列 観測モードを表す文字列。以下のどちらかである。

PEAKED peaked modeによる観測
FLAT flat modeによる観測

3.2.12 元のデータファイル名

ヘッダ文字列 Original_data_file
情報文字列 元のデータファイル名を表す255文字以下の文字列。

(例)Original_data_file: /mob/se-1-1/file001

3.2.13 サンプリング間隔

ヘッダ文字列 Sampling_rate
情報文字列 各チャンネルのサンプリング間隔を秒単位で表した浮動小数点数を、コンマ , で区切った文字列。コンマが存在しない場合には、全チャンネルが同じサンプリング間隔であるとみなされる。

(例)Sampling_rate: 0.15094

3.2.14 開始レコード番号

ヘッダ文字列 Start_record
情報文字列 元のデータファイルにおける、データの開始レコード番号を表す自然数。

(例)Start_record: 23

3.2.15 データのスタート時間

ヘッダ文字列 Start_time
情報文字列 空白またはタブで区切られた数字列
数字列は、先頭より次のような順に並ぶものとする。各数字は整数でなければならず、以下のような範囲制限がある。

(西暦単位) 1969〜1977
(365日単位) 1〜366
(24時間単位) 0〜23
(60分単位) 0〜59
      0〜59
マイクロセカンド       0〜999

 指定された範囲を越えた値が存在した場合、その処理は処理系に依存する。

(例)Start_time: 1969 167 14 30 20 122

3.2.16 観測点

ヘッダ文字列 Station
情報文字列 APで始まり、アポロ着陸船の番号を2桁の整数で表した数字を付記した4文字の文字列。

(例)Station: AP14

3.2.17 オリジナルテープの番号

ヘッダ文字列 Tape_number
情報文字列 オリジナルテープの番号。
数字はアポロ月震データが収められているオリジナルテープの番号を表す。例えばSpecial Event Tape であれば、この数字は以下のようになる。

1000〜 深発月震
2000〜 隕石の衝突
3000〜 浅発月震
4000〜 人工月震

(例)Tape_number: 1001

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